発毛の仕組みと育毛剤のはたらき

毛穴には、その最深部に毛乳頭と呼ばれる部分があり、毛細血管とつながっています。この毛乳頭から栄養が取り込まれ、それが毛母細胞に運ばれ、細胞分裂を繰り返すことによって毛髪が造られ、造られた毛髪が次々と上に押し上げられることによって成長していきます。

髪の成長する期間は、男性で約3年〜5年、女性で約4年〜7年といわれています。
人の髪はこの周期で発毛と脱毛を繰り返すわけですが、何かしらの外的また内的要因によってこの周期に乱れが生じ、通常よりも早く脱毛してしまう、また、脱毛してから次の発毛まで時間がかかる、発毛しても以前の髪より細い、さらには発毛しないなどの症状が現れます。
育毛剤は、頭皮の血行を促進する、毛母細胞の働きに役立つ成分や栄養素を供給する、毛乳頭や毛母細胞の働きを妨げる原因因子を抑制する、頭皮の炎症を抑える、皮脂汚れを取り除いて清潔に保つなどの方法で、発毛から脱毛に至る正常なサイクルの回復を助けます。



種類別◆育毛剤の仕組み

血行を良くして育毛を助ける

血行促進型の育毛剤の目的は、頭皮の血液循環を良好にすることによって、髪を生産する毛母細胞に栄養がよりよく供給され、細胞分裂が活発に行われることにより発毛を促進させることを目的としています。
そのような成分の中には、本来血圧降下薬として開発されたミノキシジルも含まれます。

育毛に役立つ成分を供給する

外用塗布、また、口径摂取によって、育毛に役立つ成分を毛母細胞に供給することで、毛母細胞の分裂を助けます。
外用タイプの場合、頭皮から毛母細胞の活動に役立つ成分を塗布することにより育毛や発毛を促します。
口径摂取タイプは、育毛サプリメントというかたちで販売されています。各種ビタミン類、各種ミネラル・金属類、各種アミノ酸、各種ポリフェノール類などが配合されています。


原因因子を抑制する

フィナステリド(プロペシア、フィンペシア)が原因因子抑制型の育毛剤になります。
男性型脱毛症の原因である男性ホルモン(テストステロン)が、毛根にある酵素によってジヒドロテストステロンというホルモンに変わります。このジヒドロテストステロンが抜け毛の原因になります。フィナステリドは、毛根にある酵素の働きを抑え、抜け毛の原因物質ジヒドロテストステロンの発生量を少なくする効果があります。


頭皮や頭髪の状態を整える

頭皮の油汚れを洗い流す、頭皮や毛根の炎症を抑える、頭皮の保湿、消毒、補修、栄養補給などを目的としたシャンプー、プレシャンプー、クレンジングジェルなどです。